

○ドリルの概要 自律神経をコントロールできるようになると、自分のカラダを思うように動かせます。自律神経のコントロールをゴルフでどう生かすかを解説します。 ○ドリル詳細 ・本来不随意な自律神経をコントロールできるようになると、自分のカラダを思うように動かせる。思うように動かせないときであっても、自分のカラダの状態を知ることで、動きが速いからそれに従おうとか、動かないからゆっくり打とうということがわかる。 ・横田氏は順天堂大学大学院でゴルフと自律神経の関係を研究。3年間毎日自分の計測を行い、またトッププロ100人近くの試合中の自律神経を計測し結果を論文にまとめた。 ・自律神経には交感神経と副交感神経がある。交感神経は、緊張・興奮・闘争・逃走の神経。副交感神経はリラックス・睡眠の神経。このバランスが整ったときにゾーンに入る。健康状態でも、仕事のなかでも、ゴルフでも、適度な緊張と適度なリラックスのバランスが取れていることが大切。どちらが優位でもパフォーマンスは出ない。 ・ピッチャーやゴルファーは副交感神経が優位。ゴルフは1日の長いスポーツなので、交感神経を温存しておかないと疲れてしまう。朝は静かにして、試合の後半でパフォーマンスが出るようにしている。 ・交感神経が活発になると動きは早くなる。交感神経は一度上がると2時間は元に戻らない。そのような状態では、7番アイアンで届くところでは8番アイアンにするなどカラダの状態にあわせる。緊張したときは、パターなら打ってしまったほうがいい。自律神経の状態にカラダを任せること。 ・自律神経を計測してみる。 ・ドライバーショットを打つ前はリラックスしている。結果に対して「ミスした」と思ったときに交感神経優位になった。副交感神経優位でリラックスしているときやカラダが重いと感じるときは、クラブを長めに持ち、グリッププレッシャーもゆったりと持ち、ゆっくり打つとよい。自分の体が早く動きたいのか、遅くうごきたいのかに合わせる。 ・難しいアプローチショットの場面では、交感神経優位になった。そういうときになるべく早く打って、自らの交感神経の動きに沿うことで、事態を回避することができる。長く持ってしまうと、動きがまったりしてしまう。交感神経優位のときはクラブを短く持って速く動かす。インパクト強めにいれてもうまくいく。 ・「2パットで入れるのは難しいが2パットで入れれば優勝」という場面を想定する。大きく息を吐いて、副交感神経優位にする。緊張とリラックスをコントロールすると、的確なパフォーマンスを出すことができる。